Case

導入事例

採用しても辞める - その連鎖を断つ、人事基盤の構築

支援先
株式会社イシダテック(食品・医薬品向け装置メーカー)
※本支援は中小機構の支援プログラムを通じて実施されました。
https://hiyaku-kakuho.smrj.go.jp/case02/

課題
  • 育成プロセスが属人的で、知識・技術が特定社員に集中したまま定年を迎えるリスク
  • 入社後のオンボーディングが体系化されておらず、若手の離職に
  • 人事面において、「何から始めればいいかわからない」状態
解決策
  • オンボーディング設計の整備(汎用スキルを軸にした全社的な仕組みの構築)
  • 会社の実態に合った対話プロセスの構築
  • 制度変更が現場の負担にならないよう、段階的なロードマップの策定
効果
  • 人事施策の優先順位と自社の現在地が明確になり、次のアクションが見えた
  • 若手育成に対して、現場社員が当事者意識をもって主体的に動ける体制が整った

相談時の経営陣の課題・悩み

高い技術力で顧客へのオーダーメイド対応を強みとしてきた中、「設計者も技術者も教えることが苦手で、知識や技術を自分の中に抱えたまま定年を迎えてしまう」という育成の空洞化が起きていた。

技術構築のために兼任を切り離そうとしたものの人材不足に直面し、採用で解決を図るもうまくいかず、離職が続く状態にあった。その背景には、育成プロセスの属人化、入社時の教育プロセスの未整備、評価制度が育成に活かされていないこと、そして組織内の対話不足による突然の退職といった課題が重なっていた。

長く在籍している社員の中にも「若手に育ってほしい」「教育は大切」といった思いは強くあったものの、どう対応すればよいのかが見えていない状態だった。

triの提示した解決策

ゴールを「採用後の初期定着と成長プロセスの設計」に定め、
入社後の育成の仕組みづくりと対話プロセスを構築


具体的には・・・

オンボーディングの設計
職種を問わず全社的に効果が出るよう、コミュニケーションや問題発見といった汎用スキルを軸に設計。新たな施策を増やすのではなく、既存のオリエンテーションを受け入れ体制として機能させる「今あるものの再活用」を基本方針とし、小さく試せる施策から着手する進め方を意識。

対話プロセスの構築
「若手が何を期待されているのかわからない」という構造的な課題に対し、非公式な運用にとどまっていた社員ヒアリングをフィードバックまで含む対話フレームとして再設計。退職マネジメントも、感覚的な把握からデータに基づく構造理解へと移行する方向性を示した。
段階的なロードマップの策定
制度変更が現場の負担にならないよう、試行と更新を繰り返す段階的アプローチを採用。3か月・6か月・1年のマイルストーンと責任分担を明確化した全体ロードマップを策定。

導入後の効果

「何から始めればいいかわからない」状態から、
育成の目的と優先順位が明確になり、現場が自律的に動き始めた。

具体的には・・・

・育成担当者に「目的意識」が生まれた
→ 主要なオンボーディングを設計・支援する立場の人材が、「何のためにこれをやるのか」を自分の言葉で語れるようになった

・自社の現在地と次のアクションが明確に
→ 人事施策の方向性が示されたことで、これまで「何から手を付ければいいかわからない」状態だったチームが、優先順位をもって動けるようになった

・現場社員が主体的に育成に関与するように
→ 若手を育てる立場にある現場社員が当事者意識をもって動き始められたことで、ハード・ソフト両面から育成に臨む体制が整った


取り組みを振り返って

<代表・石田氏の声>
制度がしっかりしていない中で採用をすることの難しさを感じつつも、手を付けることが多すぎて何から始めたらいいかわからない状態でしたが、支援を通じて自分たちが求めるものを定義できるようになってきました。人事施策の北極星を示してもらったことで自分たちの現在地がわかり、次に何をすればいいのかも明確になったのがありがたいです。

<人事担当:鈴木氏の声>
中途入社だったこともあり、あらかじめ経験や知識のあった自分はこの場で育ったけれど、この環境で新卒者が果たして育つのだろうかという課題を感じていました。新たな施策を増やすのではなく、既存のオリエンテーションのやり方を工夫するだけでオンボーディングに活用できるなど、今あるものをどう捉えてうまく回していくのかを示してもらえたことがありがたかったです。

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